側面に穴や凹凸(アンダーカット)の有る部分をスライドさせて処理します。基本的にプラスチック金型は必ず製品をコア側に固着させ突出して取り出すように作られます。そのため製品を突出すとき側面に凹凸などの障害が有ると突出して製品を取ることが出来ませんので、このように型開閉によりアンギュラピンでスライドコアを移動させてアンダーカットの処理をします。
 「ボビン」や「おねじ」のような形状のアンダーカットは、2枚の割り型ブロックにしてスライドさせ処理します。このような構造の金型を、割型(スプリットモールド)や両スライド金型と呼ばれています。
 「めねじ」のついたキャップなどの製品を、ストリッパープレートで製品の底面全体をを突き上げ無理抜きしたもの。使用するプラスチックもPE・PP・PVCなどの軟らかい材料に限られ、アンダーカットの寸法や形状にも配慮が必要です。パイプ形状の製品もこのようなプレート突出しがよく用いられます。
最も一般的な2プレート構成のサイドゲートの金型です
 一般的な2プレート構成サブマリンゲート(またはトンネルゲートとも言います)の金型です。
 製品突出し時にゲートが切断されるのでゲート処理が要らない。
最も一般的な3プレート構成のピンポイントゲートの金型です。
コアネジをモータで回転させ、プレートをスプリングによる押し上げと併用して取り出す。
今はモーターを使わない色々なネジ抜き装置があります。このようなアンダーカット処理の方法は、市販されている装置もありますが製品形状等により、そぞれの金型屋独自のノーハウで作られています。
インサート成形をしている金型です。このように金具を金型に挿入して成形します。
一般的な2枚構成サブマリンゲートの金型と同じです。
 外観のゲート不可などに製品の裏側に捨てボスを設け、サブマリンゲートにしたもので
 捨てボスは後でカットします。
 製品内側の小さなアンダーカットを処理する方法で、エジェクタプレートにスライドユニットを設け、突出しによりスライドロッド(傾斜ピン)が、傾斜穴を倒れながら突き出されて内側の小さな凹のアンダーカットを処理する方法として一般的によく使われる一つの方法です。製品内側の狭いスペースに、その機構を構成するため制約される面もある。
 
この金型はキャビ・コアを逆にして製品をコア側に固着させ型開きを利用し、引っ張りリンクでプレートを引っ張り製品を取り出します。
 製品が長くて成形機のエジェクタストローク、型厚や型開きが制限されたので対応した構造の特殊2プレート金型です。
 最も一般的な2プレート構成のサイドゲートの金型です。
別名ホットランナー金型とも呼ばれています。この金型は成形品のみ排出しスプルゥとランナーは金型から排出されません。
 スプルゥ・ランナー部分をヒータで加熱制御して常に流動化状態に保たせておきます。いろいろなメリットはありますが金型代が高価になる為、多量生産のものでないと金型償却の問題もある。
 このホットランナーシステムも各社いろいろありますが大別すると、ホットチッ先端が開放しているオープンゲート式と、ゲート開閉機能のついたバルブゲート式、サイクル 加熱式(チップ先端温度を成形サイクルに合わせて加熱し開放と閉鎖をおこなう)に分けられます。
 ゲート部の機能には各社それぞれ特色を持たせたホットランナーシステムが販売されています。
インサート成形をしている金型です。このように金具を金型に挿入して成形します。