プラスチック金型・キーワードについての説明を記載した業界の「とは」検索ができるサービスとなります。
意味がわかりづらい業界用語や、金型・精密プラスチック金型に関連する知識を深めたい際にご利用くださいませ。

ランナーストリッパープレート (Runner Stripper Plate)

スリープレート金型に使用される部品で、ランナーを自動的に成形品から切り離し、ランナーを取出す役目をする。

ランナー止め栓 (Runner Circuit Plugs)

必要のないランナーを埋める栓の役目をする。

ランナーロックピン (Runner Lock Pins)

ピンの先がアンダーカットになっていて成形品とランナーを切り離し、その後スプルーブシュからスプルーを引き抜き、ランナーを取出す。
ピンの先端形状のアンダーカットは弱すぎるとランナーを成形品から切り離せないだけでなく、ランナーも取出せなくなる。
ピンの材質はSKS系で硬さはHRC50前後を使用する。

リターンピン (Return Pins)

金型を閉じるときに固定側型板のパーティングライン面に突き当たってエジェクタプレートを押下げ、エジェクタピンを元の位置に戻して金型の損傷を防止するピンをいう。
スライドするため、工具鋼系の焼き入れをしたもので、硬さはHRC50以上を使用する

冷却マニホールド (Cooling Manifold)

金型を冷却するために冷却水を流す配管を金型に直接接続しないで1カ所に集中することで、金型交換時の脱着を効率よく行い、また配管を簡素化するために取り付けるブロック。

ロケートリング (Locate Rings)

射出成形機の射出シリンダノズルとスプルーブシュの入口、および固定側取付板の穴とスプルーブシュの中心を正確に保つために、金型の最上部に取付けてあるリング状のもの。
成形機によっては、固定側取付板の溝を成形機に合わせれば中心が合う仕組みになっており、ロケートリングを不要とするものもあるが、一般的にはロケートリングを使用する。

ロッキングブロック (Locking Block)

射出圧力で押戻されるスライドコアを押付けるためのブロックをいう。
アンギュラピンとロッキングブロックの傾斜面の角度について
アンギュラピンの角度:α
ロッキングブロックの傾斜面 :β

(1)α>βの場合
アンギュラピンの角度がロッキングブロックの傾斜面の角度よりも大きいとスライドコアの傾斜面とロッキングブロックの傾斜面がぶつかってしまうため、型が破損してしまう恐れがある。

(2)α=βの場合
アンギュラピンの角度とロッキングブロックの傾斜角度が同じの場合、スライドコアがスプリングで押されているため、スライドコアの傾斜穴のクリアランス分だけ重なってしまうため、下がることができない。

(3)α<βの場合
型が完全に閉じているときだけ、スライドコアとロッキングブロックの傾斜面が接触するため、動きがスムーズである。

(1)(2)(3)より、アンギュラピンの角度は傾斜面の角度よりも小さくなければいけない。アンギュラピンの傾斜角度は、12~25°程度が標準で当り面の角度はピンの角度よりも大きくすることが原則である。