プラスチック金型・キーワードについての説明を記載した業界の「とは」検索ができるサービスとなります。
意味がわかりづらい業界用語や、金型・精密プラスチック金型に関連する知識を深めたい際にご利用くださいませ。

サポートピラ (Support Pillars)

スペーサブロックとスペーサブロックの間の可動側型板や受け板のたわみを防ぐ部品。
高さが合っていれば、径や外周の面の精度は、あまり必要ない。 そのため、エジェクタプレートのサポートピラ穴は、大きめに加工されている。

型開きセンサー・型開きセンサー用埋子

ストップピン (Stop Pins)

エジェクタプレートが常に水平の状態を保つため、またはエジェクタプレートが後退しすぎて可動側取付板を破損しないために取付けてあるストッパー。

スプルーブシュ (Sprue Bush)

ノズルから射出された溶解プラスチックを移送するための経路で、金型にはめ込む円筒状の部品をいう。テーパのついたスプルー穴と射出成形機ノズルとを密着させる適当な台座からなる。
入口のRはノズル先端のrより 1~2mm大きめにし、スプルーの入口の径はノズル径よりも 0.5~1.0mm大きくしないと、溶解プラスチックが洩れてスプルーの引き抜きが困難になってしまう。

スプルーロックピン (Sprue Lock Pins)

ピンの先がアンダーカットになっていて型開きのときに成形品を引きつけ、スプルーブシュからスプルーを引き抜く役目をする。
型開き後、このピンはエジェクタピンとなりスプルーを押出す。また溶融プラスチック中に含まれるガスを抜いたりする役目もある。

スペーサブロック (Spacer Block)

可動側型板と可動側取付板の間に取付けられ、エジェクタプレートなどの押出し装置を取付けるためのスペースをつくるもの。

スペーサリング (Spacer Rings)

エジェクタプレートの間に挟み込み、一定のすきまを作るリング(ワッシャ)。

スライドコア (Slide Core)

金型の開閉に伴い、金型内部でスライドする部分をいう。
成形品のアンダーカット部を成形するために金型の開閉動作と連動してアンダーカット処理を行う。
アンダーカットが大きくなるとアンギュラピンを長くする必要があり、またスライドコアの移動量も大きくなるので、使用しにくいことがある。
スライドコアの動作は、型閉じのときはロッキングブロックで射出圧力を受け後退するのを防止し、型開きのときはコアストップブロックで後退しすぎるのを防止し、またその途中はアンギュラピンでスライドコアの駆動を制限している。

 

スライドコアピン (Slide Core Pins)

金型の側面とスライドコアの間に埋子などがあった場合、別部品として形状を加工した部品。

 

スライドユニット・T形駒 (Slide Unit)

スライドユニットはエジェクタプレートが傾斜スライドを押出すと同時に傾斜スライドをスライドさせる。
スラストプレートとT形駒からなる部品。スラストプレートはT形駒のレールとなる板。
別部品なのは、T形駒がスライドするため、材質を硬くする必要があるという理由である。
T形駒は傾斜スライドが動く時に平行移動する駒。
T形駒がスライドロッドと別部品なのは、スライドロッドの長さがやや長めに加工してあるため、高さを合わせるときに底面を磨いて調整するという理由と、T形駒とスライドロッドが1体だとスライドロッドを金型に開けた穴に通すことができないという理由である。

 

スライドロッド (Slide Rods)

エジェクタプレートと傾斜スライドをつなぐロッドで、調整可能とするために 0.3~0.5mm長く加工してある。
アンダーカット処理をするためのスライドストロークを確保するために傾けられるが、15°より大きくなる場合は補助ロッドを取付ける必要がある