プラスチック金型・キーワードについての説明を記載した業界の「とは」検索ができるサービスとなります。
意味がわかりづらい業界用語や、金型・精密プラスチック金型に関連する知識を深めたい際にご利用くださいませ。

カウンター (Counter)

全自動運転や半自動運転のときに型締め完了で射出した回数を計測するもの。

全自動運転の場合に製作個数に達すると、自動的に成形機を停止させるように成形機を設定したりするときに使用する。

型開きセンサー・型開きセンサー用埋子

溶融プラスチックを金型内に流したときの圧力によって型が開いていないか調べるセンサー。
また、型開きセンサーを取付ける埋子をいう。

型開き防止板 (Mold Opening Protection Plate)

金型を成形機に取付けるとき、取外すとき、移動・輸送のときなどに金型が開くのを防止する板をいう。
金型が稼動するときに型開き防止板をはずし忘れても、金型が破損しないように先端が壊れやすくなっている。また、はずし忘れがないように目立つ色になっている。

可動側型板・固定側型板 (Core Plate・Cavity Plate)

成形材料を一定の形状に成形するための金属製の型で、開閉運動をする側を可動側型板、しない側を固定側型板という。一般的に成形品の表の型が固定側型板、裏の型が可動側型板である。
可動側型板には、成形品を押出すためのエジェクタピンがあるため、成形品にその跡が残る。
固定側型板には、溶融プラスチックの入口であるスプルーブシュがある。

可動側取付板・固定側取付板(Core Adaptor Plate・Cavity Adaptor Plate)

可動側取付板は型締機構において開閉運動をする側の取付板をいう。すなわち、射出成形機においては、可動側型板を成形機に取付ける側の取付板をいう。
オートコネクター、オートメタコンの取付けが可能で,傾斜スライドのメンテナンス用孔、取付板用吊りボルト穴、成形機からの押出し穴、 コンベアの逃し用面取りの加工がされている。

固定側取付板は型締機構において開閉運動をしない側の取付板をいう。射出成形機においては、固定側型板を成形機に取付ける側の取付板をいう。
オートコネクター、オートメタコン、金型段取り用フックの取付けが可能で、ロケートリング用穴と成形機の中心と合わせるための溝、取付板用吊りボルト穴、 面取りの加工がしてある。

可動盤・固定盤(Movable Platen・Fixed Platen)

成形機に金型を取付ける部分を可動盤・固定盤という。
可動盤は可動側取付板を取付けるベース。金型を開閉運動をさせるときに実際に動かすベースをいう。
固定盤は固定側取付板を取り付けるベース。

金型段取用フック

金型を成形機に取付けるために、コンベアに乗せたとき、引っ掛かる部品。

ガイドピン・ガイドブシュ (Guide Pins・Guide Bush)

可動側型板と固定側型板を位置決めするためのガイドの役目をするピンと円筒状の部品をいう。

キャビティ・コアを合わせるときのガイドとして使用する。

通常は4本取付け、材質はスライドするために耐摩耗性がよい工具鋼系の焼き入れをしたもので硬さはHRC55以上の硬い材料を使用する。

ガイドレール (Guide Rails)

スライドコアのガイドと浮き上がり防止の役目をする部品をいう。

スライドコアの左右を押さえて、スライドコアの動きを滑らかにする。

 

ガススプリング・ガススプリングホルダー (Gas Spring・Gas Spring Holder)

ガススプリングはエジェクタプレートを強制的に押戻すスプリングのことで、充填圧力を調整することでスプリングの強さを調整することができる。
ガススプリングを使用する場合は、高温を避けるようにしなければならない。(熱でガスが膨張し、正規のガススプリングの機能が満たせないことがあるため)

充填圧力の計算
初期荷重(Wo)より充填圧力(P)を求めると
P=100×Wo/C(C:定数)
充填圧力(P)とガススプリング定数(G)より相当バネ定数(K)を求めると
K=G×P/100
ピストンロッドの上死点からの変位量(x)における力(W)を求めると
W=P(Gx+C)

※定数(C)とガススプリング定数(G)は、各メーカーのカタログの数値を参照して下さい。
ガススプリングホルダーはエジェクタプレートにガススプリングを固定するために使用するブロックのこと。
エジェクタロッドの役目も果たすため、ボルト取付穴用の座グリ加工がされている。