金型を成形機に取付けるときにクレーンのワイヤーを掛けるボルトで、可動側がやや下がる位置に取付ける。
これは、金型を取付ける際に固定側から取付けるので、固定側を成形機に密着しやすくするため。
パーティングライン(PL)面を型締めの衝撃から保護するために使用するプレート。
型締力によって面積・レイアウトを決め、型締力は成形品の投影面積と射出圧によって決まる。
材質は型材と同等、又はSCM440を使用する。
スライドコアをスライドさせるための傾斜ピンをいう。
アンギュラピンの傾斜角度は最大でも25°以内とする。
金型の成形品造形部。
金型本体の型板に角穴または丸穴を彫り込み、はめ込む部品。
入れ子は成形中に常に熱や溶融プラスチックの流動による摩擦を受けるため、耐摩耗性が必要なので入れ子のみ高級材料を使用することが多い。また、複雑な形状や同じ形状が複数並ぶような形状のときなどは小型軽量なので加工が容易にできる。
キャビティ側に取付ける入れ子はキャビティ入れ子、コア側に取付ける入れ子はコア入れ子といい、成形品の形状や材質によって使い分ける。
エジェクタガイドピンは押出し板ガイドピンともいい、エジェクタプレートのスライドのガイドの役目をするピンをいう。
エジェクタガイドブシュがスライドするため、硬い材料を使用する。
エジェクタガイドブシュは押出し板ガイドブシュともいい、エジェクタガイドピンとはめあって関係位置決めするための円筒状の部品をいう。
押出しピンともいう。成形品を金型から押出して取出すために金型に組み入れられているピンをいう。
高い耐摩耗性とじん性が求められるので、特殊工具鋼系で硬さがHRC55以上の材料を使用する。
また成形品の変形などを防ぐために、なるべく広い面積で押出すのがよいが、ピン1本の面積を大きくするより、ピンの本数を多くしたほうが成形品に平均した押出し負荷をかけられるので取出しがよくなる。
エジェクタピン用穴の隙間からは、金型内に残った空気やガスを金型外に排出して、金型への材料充填をよくする役目もある。
押出し板ともいう。成形品を金型から押出すためにエジェクタピンやリターンピンの一端を支持して作動させる板をいう。
成形機の押出し装置で押出され、型締めのときにリターンピンの先端が固定側型板に当たり、エジェクタプレートを元の位置まで押戻す。